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9号機打ち上げへSUWA小型ロケットプロジェクト 燃料供給機構など改良し8日

2025年3月3日


 信州大学や諏訪地域の企業などによる「SUWA小型ロケットプロジェクト」は8日(土)、9号機の打ち上げ実験を岡谷市の岡谷湖畔公園多目的広場で行う。昨年度の8号機とほぼ同じ設計の機体というが、液体燃料の供給機構などを改良し、一部には従来より軽量な素材を採用。変更点があっても安全に打ち上げ、回収ができるかを確かめる。
 機体は全長1.82メートル、直径15センチ、重さ11.5キロで、主な素材はガラス繊維強化プラスチック。液体燃料タンクを鉄からアルミ合金に変えて軽量化した。エンジンはこれまで同様、固体燃料が樹脂のポリプロピレン、液体燃料は亜酸化窒素の「ハイブリッド型」。神明小学校の児童の絵もあしらわれている。
 液体燃料の動きをコントロールし、飛行中に推力を調整できる「バルブシステム」を今回も登載。地面に置いていた燃料を注入するための装置を発射台に移し、打ち上げ角度を変えても対応しやすくした。点火のために酸素を流すチューブは、機体の大型化を見据えて横から入れる仕組みに変更。パラシュートを開くための分離機構も改良した。
 南東に68度の角度で発射し、諏訪湖に着水させて回収する。最高到達高度は約274メートルを予想。打ち上げ目標時間は午前10時。荒天で打ち上げられなかった場合、遅らせる。当日、規制区域外からは自由に見学できる。実験の様子は後日、動画共有サイト「ユーチューブ」で公開する。
 2日には現地で予行演習があり、メンバーが当日の役割や動きを確認。プロジェクトマネジャーで、信大特任教授の中山昇さん(54)は「諏訪の技術力の高さをぜひ、皆さんに見てほしい」と話した。
 プロジェクトは、諏訪地域の技術力を発信し、人材育成にもつなげるのが目的。2015年度、諏訪6市町村が信大に事業委託して始まった。昨年度からは岡谷市の支援で行われている。
(写真は、打ち上げる9号機とプロジェクトマネジャーの中山さん)