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慶応大・藤田教授 シルクおかやカードゲームで授業「製糸世界一」歴史学ぶ
2025年2月22日
岡谷市内に研究室を置く慶応義塾大学経済学部のゼミ「藤田康範研究会」が商品化した「シルクおかやカードゲーム」を使った授業が21日、岡谷田中小学校であった。藤田教授(56)と、ゼミの学生2人が来校。6年生約60人が実際に遊んで、市が製糸業で「世界一」になった歴史を学んだ。
同研究会は2016年度以降、諏訪地域の魅力を発信する手法を研究。製糸産業で栄えた岡谷を「産業革命の発祥の地」と位置付け、新たなPR方法としてカードゲームを考案した。昨年11月に初版200部を作り、市に一部を寄贈。藤田教授の提案で、配布された小中学校での授業が実現した。
カードは、日本の産業革命を支えた繊維産業に着目した。「生糸」と「綿糸」、材料の「繭」と「綿花」に、輸出先の市場の状態を表す「時代」の計5種類56枚。トランプのポーカーのように、複数人で5枚の手札を交換しながら種類をそろえ、得点を競う。
まずは藤田教授の講義で、かつて日本が生糸の輸出量で世界一となり、その中心が岡谷だったことや、工場で働いた工女の生活が実際より悪く伝わっていることなどを勉強。続いてグループごと遊び、役ができると「そろった」と手札を掲げて喜んだ。授業時間が終わっても延長し、楽しんでいた。児童(12)は「面白かったし、いろいろなことが知れて勉強になった」と話した。
授業は20、21両日に市内6小中学校であり、今後は残る5小中学校でも行いたい考え。藤田教授は「勉強を楽しんで、何かやってみようと思う切っかけになれば」と願っていた。
カードは現在、岡谷蚕糸博物館と笠原書店本店(塚間町)で販売している。価格は税込み1320円。
(写真は、カードで遊びながら岡谷の歴史を学ぶ児童)