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「諏訪七福ぎんなん」が完成 森の工房あかね舎 商品化に喜び
2025年2月20日
処分に困った仏法紹隆寺(諏訪市四賀桑原)の大イチョウのギンナン活用を目的に、諏訪地域の事業所や障害者福祉施設が連携した通称「ぎんなんプロジェクト」。2年目の本年度は大量に種子が確保でき、障害福祉サービス事業所「森の工房あかね舎」(諏訪市、井上成美施設長)が「諏訪七福ぎんなん」を完成させた。19日、発注した飲食店2店へ引き渡し、利用者たちが商品化の喜びを実感した。
同事業は、諏訪市産業連携事業補助金「コレパクト@SUWA(アットスワ)」の採択を受け、2023年度から取り組む。市天然記念物の大イチョウは中洲の諏訪大社上社大祝(おおほうり)諏方邸の「神のイチョウ」と夫婦とされ、ギンナンを食べると子孫繁栄や子授けのご利益があるとされてきた。22年秋にはギンナン約500キロ、葉は軽トラック10台分以上を廃棄していて、プロジェクトはこの活用に着目、地域の魅力へと昇華させたいと取り組んだ。
「諏訪七福ぎんなん」商品化を担当したあかね舎は、昨年11月から12月にかけて3回、約40キロを収穫。ふるいに転がして外種皮を取って一晩水に漬けた後、手動洗濯機などで洗って乾燥させる作業を利用者たちが交代で行った。乾燥後は大きさを選別、飲食店向けには1袋500グラム入りを用意した。ホテル紅やでは3月1日(土)から、1泊2食付きプランの夕食に提供することになっている。
これとは別に、土産用の60グラム入りの小袋も作り、「食べられるお守り」として、あかね舎のほか、仏法寺やホテル紅やで販売する。
購入した「飲食処ばんや」の蓑島龍雄代表取締役社長は「自分で加工するには手間がかかる。商品化はありがたい。諏訪発信の一助にもなれば」と話した。
市の補助は2年間で計67万円を受けたが、本年度で終了する。井上施設長は「活動を通じてさまざまな人との出会いなど、派生したものは大きい。視点も変えながら継続したい」とする。商品に関する問い合わせは同施設(電0266・55・7230)へ。
プロジェクトでは葉の堆肥で「夫婦大銀杏米」、外種皮と葉で「諏訪七福堆肥」作りも進めた。
(写真は、希望した飲食店に引き渡すあかね舎の利用者たち)