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下社の8本 里曳き前に御柱休め
2016年4月25日 諏訪大社下社の御柱休めが、20日から24日にかけて行われ、2010年の御柱祭から6年間、春宮と秋宮の社殿四隅で、氏子たちを見守り続けてきた8本の御柱が、役目を終えて倒された。新しい御柱を迎える下社里曳きは、5月14日(土)から3日間にわたり行われる。
24日は、伝統的に春宮二の御柱の払い下げを受けている第七区東山田の氏子たちが、春宮で御柱休めを行った。
作業は東山田長持保存会を中心に行われ、区御柱祭実行委員会役員をはじめ約150人が見守る中、作業の安全を祈願する神事の後、重機を使って慎重に御柱を引き抜き、境内に横たえた。
玉切りにされた古御柱は、東山田公民館まで運搬され、10月22(土)23(日)両日開かれる第七区熊野神社御柱祭の里曳きまでに「神徳如御柱(しんとくのごときおんばしら)」と書かれた割り符に加工され、「お世話になった人たちに配布する」(同保存会)という。
諏訪大社によると、御柱休めを行った8本のうち、一部は東京都羽村市にある玉川神社などに払い下げられる。玉川神社は「諏訪大社の御分社の一つ。以前に払い下げを受けた御柱の代わりに、一部が境内に建てられる」という。大社では役目を終えた御柱をお札、お守り、表札などに「調製(ちょうせい)」し、参拝者に有料で頒布する。
(写真は、慎重に境内に倒された春宮二の御柱)