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市議会改革検討委アンケート結果公表 定数「削減」求める声6割
2025年1月15日
岡谷市議会の全議員でつくる議会改革検討委員会は14日、議員のなり手不足解消へ、定数や報酬について公開で論議する会合を市役所で始めた。初回は、体調不良の2人を除く16人が出席し、昨年10月から開いてきたシンポジウムや市民との対話集会、オンラインで実施したアンケート結果を公表。回答者の約6割が定数削減を求めていることなどを確認し、議会としての方向性決定に向けて議論を本格化させた。27日(月)の次回会合で、全議員が定数と報酬に対する考えを表明する。
アンケートは、シンポジウム140人、6会場で開いた対話集会127人、議会報に掲載したQRコード経由のオンライン72人の計339人が回答。定数、報酬ともに「削減」「現状維持」「増加」の三つで答えてもらった。
アンケートの実施方法によって回答傾向が異なり、定数の「削減」を見ると、シンポジウムは40%にとどまった一方、対話集会は61%、オンラインは89%に達した。報酬は「増額」で差が大きく、シンポジウムは25%、オンラインは37%、対話集会は40%だった。
差が出た要因について、検討委の中島秀明副委員長は「シンポジウムでは議会の重要性を強調する講演もあり、来場者も議員やその関係者が多かった。対話集会とオンラインの中間くらいの結果が、一般市民の感覚と近いのではないか」と考察した。
結果を受け、議員からは「市民には漠然と削減を求める声が大きいのかなと思う」「定数や報酬ではなく、なり手不足をどう解消するかを考えるべき」「議会改革の動きをより多くの市民に知らせる情報発信が必要だと感じる」などの声が上がった。
次回は、全議員が定数と報酬について「削減」「現状維持」「増加」の中からどの考えを支持するかを示し、理由も述べる。検討委の田村みどり委員長は「市民から意見を聞き、議員一人一人が結論を出して公表されるのが次回の肝になる。理由も出てくるので、市民の皆さんに注視してもらいたい」と話した。
会合は全3回の予定だったが、検討委としての方向性の決定方法を検討するため、第3回以降の開催日程は未定となった。年度内に方向性を決める方針は変わらない。
次回会合は午前9時半から、市役所8階全員協議室で開く。傍聴の問い合わせは議会事務局(電0266・23・4811)へ。
(写真は、公開で開いた議会改革検討委の会合)