NEWS
寒波期待し凍り餅作り 辰野町沢底で作業始まる
2024年12月27日
辰野町沢底の住民有志でつくる「さわそこ里山資源を活用する会」は26日、伝統的な保存食「凍り餅」作りを始めた。地域で多くの農家が作ってきた味を残そうと、20年以上続ける。
凍り餅は、水に浸した餅を寒風にさらし、凍る、解けるを繰り返しながら乾燥させる保存食。寒冷地の特産で、諏訪や上伊那地域でも冬の最も寒い時期に作られてきた。
初日は、入村ふれあいセンターに会員7人が集まって作業。沢底産のもち米をふかしてつく、のす、切るなどの工程を分担して進めた。長さ7㌢、幅4㌢に切り分けた角餅は障子紙で包み、編んだわらに12個を結び付け、1連とした。
作業は1月中旬までに8回を予定し、昨年と同等の約200連を作る。餅は水に3日間浸した後、厳冬の軒下につるし、1カ月以上かけて仕上げる。
作った凍り餅は、2月22日(土)の「沢底福寿草まつり」で販売予定。事務局の男性は「寒さが頼りの食品なので暖冬の予報が少し心配だが、寒波到来に期待したい。毎年楽しみに待つ人がいるので、できる範囲で長く続けたい」としていた。
(写真は、障子紙を巻いた角餅をわらで結び付ける会員たち)