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JR富士見駅開業120周年 21日に記念イベント

2024年12月19日


 JR富士見駅(富士見町)が21日(土)、開業120周年を迎える。1904(明治37)年に開業し、県内の中央東線で最古の駅という。当日は現地で記念イベント(JR東日本長野支社主催)が行われ、臨時快速列車の発着に合わせ、地元住民らが太鼓演奏やオリジナルグッズの贈り物などでもてなす。
 催しは午前11時から午後2時まで。長野—富士見駅間を走る臨時快速「リゾートビューしらかば」は長野午前8時36分発—富士見11時38分着と富士見午後1時38分発—長野4時32分着の2本。列車は午後0時半から1時15分まで2番線に展示し、車内で新グッズのアイスクリームスプーンを販売する。
 駅前では臨時列車発着時に富士見太鼓が演奏。乗降者に、富士見高校(同町)の生徒がデザインした図柄入りのグッズや、同町富士見小学校6年2部の児童が作った木製小物を贈る。飲食や特産品の販売、同路線の過去写真展示もある。駅構内の「丸政そば」で食事した客には「すずらん餅」を振る舞う。
 催し当日が近づき、この機会に町の魅力を知ってほしい—と、住民の準備にも力が入る。「総合的な学習の時間」で町内人口の増加に取り組む児童たちは、町の豊かな自然をアピールしようと、町内企業の加工済み端材や校内の伐採木、拾い集めたドングリや木の枝で、置物や玩具の贈り物「森の小物」を製作。特産品の赤いルバーブなど町を連想させる品も作り、「小物を見て富士見を思い出して」と願いを込める。
 当日配る町内飲食店の紹介パンフレットも製作。アンケートで児童に人気だった店と料理を写真と文字で紹介し、子ども連れなどに参考にしてもらう。
 小物製作チームまとめ役の児童(12)は「訪れた人が楽しめるように、みんなで協力して準備している。富士見の自然で作った小物をぜひ受け取って」と話す。
 駅に入る場合は入場券(大人150円、子ども70円)が必要。 
(写真は、富士見駅開業120周年イベントで配る富士見小6年2部製作の木製小物)