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下諏訪町平沢町にライブハウス復活 年明けにレコーディング・レッスンスタジオも開設
2024年12月10日
音楽愛好者の集いの場に—下諏訪町平沢町に7日夜、町内唯一のライブハウス「Music Station MAT(ミュージック・ステーション・マット)」がオープンした。新型コロナの影響で2020年、惜しまれながら閉店した「チャーリーズハウス」を復活させたもので、年明けにはレコーディングやボーカル、作曲などのレッスンに対応するスタジオも開設し、諏訪地方からアイドルやアーティスト育成を目指す。
前オーナーと親交がある音楽制作会社フォーユーケーミュージック社長で作曲家の鮎澤貴秀さん(53)=岡谷市川岸東=と、シンガー・ソングライターの登内大志郎さん(44)=諏訪市小和田=が中心となって、復活に向けた準備を進めてきた。
9月から改修工事を始め、ステージや内装をリニューアル。音響に詳しいスタッフがステージの床下を利用して手作りのスピーカーユニットをセットしたり、照明設備を一新するなど大幅に手を加え、利用者の要望に応じて椅子やテーブル席、立ち見などと会場レイアウトを変更できるようにした。2人は「バンドのライブに限らず、カラオケ大会やディナーショーのようなイベントもできる」と多様な利用に期待する。
7日は地元のアマチュア・ロックバンド「サイナスバンド」と「マダムフロイト」が出演。チャーリーズハウス閉店前、最後のライブをしたというサイナスバンド代表の洞口洋典さん(72)は「4年間ずっと待っていた。音楽をやっている者にとってジャンルや年齢に関わらず、発表の場は大事」とライブハウス復活を喜び、仲間4人と切れの良いサウンドを聴かせた。
飲食店を併設し、酒やソフトドリンク、各種つまみなどの提供のほか、昼の利用者向けにランチメニューも用意する。レッスン・レコーディングスタジオは2階に開設し、鮎澤さんの専門分野であるコンピューターを使った楽曲作りもアドバイス。東京でアイドルのマネジメントをしていたスタッフが指導やレッスンを行い、地方からアイドル育成も目指す。
同店では「ライブやカラオケを楽しんだり、集会所、酒を飲んで交流するなど地域の人が遊びに行きたくなるような場所にしたい。町や諏訪を盛り上げ、地方の可能性をバックアップしていきたい」と話した。
営業時間は午前11時から午後10時まで。月曜定休だが、予約の利用には対応する。問い合わせは同店(電0266・78・0407)へ。(写真は、4年ぶりのライブで盛り上がるMAT)