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コハクチョウ51季連続飛来 諏訪湖に「冬の使者」

2024年12月9日


 岡谷市の諏訪湖畔で7日朝、コハクチョウの今季初飛来が確認された。諏訪湖白鳥の会によると、1974年から51季連続。昨年より17日早いが、平年並みという。午前中には、横河川河口と砥川河口の間を優雅に泳ぐ姿が見られ、道行く人が足を止めて写真に収めたり、眺めたりしていた。
 観測されたのは成鳥2羽。同会の男性(69)=同市=がこの日、湖畔を見回っていたところ、知人に知らされて午前7時15分ころに砥川河口近くで確認したという。
 午前10時ころには、横河川河口付近から下諏訪町方面へ連れだって泳ぐ姿が見られた。愛犬と散歩に訪れ、飛来に気付いたという男性(69)=同市=は「毎年見に来ているが、年々数が減っている。途切れれば来なくなってしまうと思うので良かった」と喜んでいた。
 同会によると、昨季は1月初めに確認した8羽が最多で、越冬したのは2羽だけだった。花岡さんは「雪が降れば増えてくる可能性がある。定着し、最低でも20〜30羽ほどになれば」と期待した。
 「冬の使者」の訪れに喜びの声が聞かれる一方、懸念されるのは鳥インフルエンザの感染。同会は「勝手に餌を与えず、ある程度の距離を保って静かに見てほしい」と協力を呼びかける。
(連れ立って泳ぐコハクチョウ=7日午前10時ころ、岡谷市の横河川河口近くで)