NEWS
「綿音」に新たな聖地 下諏訪にコーナー設置でファンが交流
2024年12月1日
漫画やアニメの熱心なファンが、ゆかりの地を巡る「聖地巡礼」。下諏訪町内では、下諏訪温泉のキャラクター「下諏訪綿音(わたね)」が人気を集めている。JR下諏訪駅前通りのおにぎりと弁当の店「すわむすび」では、等身大パネルやグッズ、ファンアートなどを飾った綿音コーナーを設け、新たな「聖地」としてファンの交流の場になっている。
綿音は、地域活性化を目的に全国の温泉地をキャラクター化した「温泉むすめ」の一人。上諏訪温泉の「上諏訪雫音(しずね)」と双子で、趣味が時計やオルゴールなどのものづくり、「万治の石仏」の顔が好き—などの設定がある。
店主の齊藤郁也さん、久美さん夫妻は以前から諏訪地域を舞台にしたゲームのファンで、ご当地キャラフィギュアを収集するなどの「2次元」好き。ことし7月の開店後に知人から綿音の存在を聞き、趣味も高じて等身大パネルを運営会社から取り寄せ、公式グッズのアクリルスタンドもそろえて飾り始めた。
SNS(交流サイト)で口コミが広まり、自作の綿音イラストや、現地でしか買えない他地域の温泉むすめグッズを持参するファン、別の温泉地の事業者などが全国各地から訪れるようになったという。店内はおにぎりを買いに来る地域住民に加え、熱心なファンでにぎわいを見せている。
常連という諏訪市の男性は「気軽に話せてついつい来てしまう。ファン同士が出会えるのも楽しい」と笑顔。久美さんは「諏訪地域を大好きになって毎週のように来て、移住したいと話す人もいる。仲良くしてくれてありがたい」と盛り上がりに感謝していた。(写真は店内に飾られている綿音の等身大パネルやグッズ)