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丹精のワインが完成 信大農学部が育てた果物2種で
2024年11月22日
信州大学農学部(南箕輪村)は、学生が実習で育てたリンゴ「ふじ」とブドウ「ナイアガラ」を原材料にした2種類のワインを造った。一度凍結させ、徐々に溶かしながら糖度の高い果汁を抽出したのが特徴。「濃厚で香りも良い」とアピールし、構内の生産品販売所で販売している=写真。
リンゴとブドウは2023年産で、植物資源科学コースと動物資源生命科学コースの当時2年生の約50人が構内農場で技術職員と栽培し、収穫にも携わった。醸造は伊那ワイン工房(伊那市)に委託した。
作柄は「天気が良くて雨の日は少なく、最高の出来」で、濃厚な味わいに仕上がったという。栽培に携わった3年生(23)は「ジュースみたいで、ワインが苦手な人も飲みやすい」と話す。
ワイン造りは恒例で、実習の成果を披露する機会とも位置付ける。別の3年生(21)は「生産者の苦労を知れた」、もう一人(21)は「思いを込めて栽培したので、飲んでほしい」と呼びかけている。
いずれも375ミリリットル入りで税込み2000円。りんごワインはアルコール度数6%で227本、ぶどうワインは7%で231本を生産した。詳細や問い合わせは同学部付属施設担当(電0265・77・1319)へ。