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岡谷駅前「ララオカヤ」 26年度の解体着手目指す

2024年11月19日


 岡谷市は18日、JR岡谷駅前再開発ビル「ララオカヤ」について、2026年度の解体着手を目指す方針を明らかにした。財源として見込む国交付金事業に採択されれば、解体と平行して駅周辺を含めた再開発の検討を進める。本年度内には、事業申請に必要な開発のビジョンを策定するための検討委員会を立ち上げる。
 「岡谷まちづくり検討委員会」(仮称)とし、岡谷商工会議所の役員や学識経験者らを委員とする想定。駅周辺から市役所付近の市中心部、諏訪湖畔にまたがる区域の開発の方向性を示す「まちの将来ビジョン」を来年度末までに策定する。
 市によると、活用を目指す国事業の対象となるのは、施設解体と跡地の暫定利用に関わる費用。解体費用への交付額は、国が示す除却単価と施設の延べ床面積で計算した額の半額になる。除却単価は、実際より低くなるとみられる。市は解体費用を約15億円と概算していたが、近年の物価高騰や人件費上昇で更に1、2割ほど増加する可能性があるという。
 市役所で開いた市議会全員協議会で、市が報告した。早出一真市長は「駅周辺の用地を有効活用した持続可能なまちづくりの実現のため、まずララオカヤ解体を行い、駅前の公共空間を活用しながら、戦略的にまちづくりを進めることが重要」と述べた。
(写真は、26年度の解体着手を目指すララオカヤ)