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上社里曳きに備え御柱の皮むき始まる

2016年4月17日

御柱皮むき

 諏訪大社上社御柱祭山出し後の御柱8本が安置されている茅野市宮川安国寺の御柱屋敷で、16日から柱ごとの皮むき作業が始まった。5月3日(火=祝日)から始まる里曳きに向け、準備を整えている。
 諏訪市豊田・四賀地区の氏子たちはこの日、本宮一の皮むきに従事。山出しは距離が長く、木落しや川越しもあるため、御柱を傷つけないよう皮を残したまま曳行したが、里曳きは距離が短いこともあり、皮をむいて見栄えを良くして曳行する。皮をはぐと、虫もつかず、建ててからも傷まないという。
 作業には元綱、てこ、斧の各係とめどてこに乗る若者ら合わせて約300人が参加。バールなどを使い、てこ棒で御柱を回転させながら丁寧に皮をはぎ、最後に高圧の洗浄機で汚れを落として仕上げた。
 前宮三の柱でも、曳行を担当する茅野市玉川、豊平地区の氏子が多数参加して丁寧に皮むきし、美しい姿に整えた。薄褐色の木肌が現れると氏子らも笑顔を見せ、里曳きを心待ちにしていた。
 作業は柱ごと29日(金=祝日)まで予定している。
(写真は、前宮三の御柱の皮むきに励む茅野市玉川、豊平地区の氏子)