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古御柱8本が大地に、前宮で御柱休め
2016年4月17日 諏訪大社上社御柱祭里曳きまで半月余となった16日、前宮に建立されている御柱を倒す御柱休めが行われた。古来から諏訪市中洲中金子の氏子が奉仕する作業で、前宮一から四までの古御柱が6年間の役目を終えた。本宮の御柱休めは23(土)24(日)の両日行う。
16日は約160人が参加。早朝から諏訪市の八立神社で安全祈願を行い、前宮に移動し神事・道具類の修ばつの後、作業に入った。柱ごとロープを張り巡らせ、根元を深さ2メートル近く掘り、徐々に古御柱を傾け倒した。子ども木やりやラッパの音が響くなか、柱は鈍い音を立てて横たわった。
矢崎宏規中金子区長は「柱を倒す際、根元を全周にわたり掘っていたが、先輩方の意見を聞きながら、今回は倒れる方向だけ掘っていく形にした。効率を高めるのと同時に倒れる方角も定まり、安全に作業できたのではないか」と話していた。
この日倒された前宮の4本の柱は現地に置かれ、諏訪市中洲神宮寺、茅野市宮川の安国寺、同小町屋、高部の各区に払い下げられる。
(写真は、役目を終え倒される前宮四の御柱)