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新年の多幸願い心込め 信州縁起物製作所
2024年10月31日
箕輪町沢の信州縁起物製作所で、福を呼び込む正月飾りの製造が最盛期を迎えている。60〜80歳代のベテラン職人たちが、新年の多幸を願い、心を込めてしめ飾りなどを仕上げている。
設立から約40年になる縁起物専門会社。材料のわらから町内で自社生産し、もみまき、田植え、稲刈りなどの担当者と、縁起物製造の担当者合わせて12人が携わる。しめ飾りは専用の機械でわらをより合わせ、御幣や垂れ、タイやおかめなどを付けて完成させる。
ことしは県内大手スーパーから各店舗での販売分約3500個の発注を受け、11月中旬に納品予定。個人店舗分や同社での販売分もあり、一般家庭用のしめ飾りだけで8000個ほどを用意する。
神社仏閣のしめ縄も役員の高齢化などで注文が増えている。熊手や輪じめ、塩尻や駒ケ根地域でよく見られるという「おやす」など、各地の風習に合わせた飾りも作る。
代表の大槻清子さん(77)は「従業員も年を重ね、作業は大変だが頑張っている。縁起物を飾って良い年を迎えてほしい」と話す。
同社では12月20日(金)〜30日(月)に、さまざまな種類の縁起物を販売する。午前8時半〜午後5時。問い合わせは大槻さん(電090・4153・7142)へ。
(写真は、完成したしめ飾りの納品作業に追われる大槻代表=左から2人目=と従業員ら)