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議員定数や報酬意見交換 岡谷市議会が市民と対話集会スタート

2024年10月24日


 岡谷市議会は22日夜、議員定数や報酬などについて市民と語り合う対話集会を岡谷市役所で始めた。任期満了に伴う昨年4月の市議選が定数(18人)を割って無投票となったことを受け、議員のなり手不足について共に考えようと3日のシンポジウムに続いて企画。初回は9人が参加し、定数については削減や維持、増員と異なる意見が出た。
 意見交換では、市民6人が発言。定数に関して「議員活動の質を上げるべきで、定数は15人くらいに減らしたほうがいい」とする声があった一方、「議員にやる気があるのならば、民意を反映させるために現状維持か増やしてもいい」とする人もいた。
 報酬について、2004年の減額以降は一度も改定がないことに触れて「物価高の今、ベースアップもない議員になりたいと思う若い人はいない」との指摘もあり、市民、議員共にうなずく姿が見られた。また「働きぶりによって報酬額に差があってもいいのでは」とする意見も出た。
 「議会が民意を反映してくれているのか」と疑問視する声も。吉田浩議員は、JR岡谷駅周辺整備の進捗(しんちょく)や川岸学園構想の説明不足を指摘する声を聞き、両事業について市民に説明するよう市に求めた付帯決議を可決した経緯を説明して「民意を市政に反映させたいとの思いで活動している」と理解を求めた。
 議論の参考にしてもらおうと、来場者には県内19市の議員定数と報酬をまとめた資料も配布。市は人口が13番目で、報酬額は議長が10番目、副議長が9番目、議員が11番目の規模だと説明した。集会の冒頭には、シンポジウムのダイジェスト映像も上映した。
 対話集会は、同日を含めて12月までに市内6カ所で開く予定。定数や報酬などについて、議会が今後の方向性をまとめるための材料を集める。初回は市議16人が出席した。
 今井康善議長は取材に「定数や報酬について多様な意見を頂けた。残り5回で、できるだけ多くの声を集めて方向性決定に生かしたい」と話した。
(写真は、市民からの意見を聞く議員たち)