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哀愁とユーモアでお出迎え 古田文さん人形展きょうから諏訪市中洲で
2024年10月12日
2年前から原村で創作人形教室を開く古田文さん(74)が、諏訪地域では初となる作品展「古田文と仲間達展」をきょう12日から、生家である諏訪市中洲下金子の古民家で始める。日本やアジアの伝統衣装の布を素材にした異国情緒ある人形のしぐさや表情は、創作の信条とする、「哀愁とユーモア」に満ちている。18日(金)まで。
古田さんは高校を卒業して上京、短大や語学学校で学んだ後、在日インドネシア大使館に勤務。この間、アジア各国を訪れては伝統衣装や布地を集めた。
趣味で作っていた人形と組み合わせたところ気に入り、子育てが一段落した40歳代頃から本格的に人形の創作を始めた。都内の百貨店や2011年の日独交流150周年、15年の日ラオス外交関係樹立60周年記念でも作品を発表した。
展示作品は約60点。5人の歌姫を主人公に平和への願いを込めた「ソング・オブ・ピース」は、帯や留め袖、インドネシアや中国の民族衣装の布地をまとい、大きく開いた口からは歌声が聞こえてくるかのよう。ドイツで展示した「五人囃子」、コロナ禍で魔よけになればとの思いを込めた「魔女」なども。教室生たちも思い出の服の布から作った魔女を紹介し、「個性が出ていて、見ているだけで楽しい」と古田さんは成長ぶりに目を細める。
会場は、下金子公民館から宮川方面へ約100メートル先にある。問い合わせは古田さん(電080・5099・0235)へ。(写真は歌姫の人形たちと古田さん)