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「なすみそ餃子(ギョーザ)」完成 郷土料理の「油みそ」具材に
2024年10月1日
諏訪圏青年会議所(JC)が、一般参加者と共に諏訪地域の新たな特産を考えて実現させる事業で、郷土料理の「油みそ」を使ったギョーザが完成した。JCが主催する26日(土)の地域活性化イベント「諏訪圏フォーラム」で来場者に振る舞うほか、11月1日(金)からは協力したテンホウ・フーズ(本社・諏訪市中洲)各店での販売も計画。担当した「Walk on 委員会」の藤森頼継理事委員長(40)は「味のまとまりが良く、老若男女に受け入れてもらえる仕上がり。若い世代にも郷土料理を知ってほしい」と話す。
「みんなで創ろう!諏訪圏スペシャリティ」とし、公募に応えた小学生から50歳代までの7人と6月に始動。地域の特産品の洗い出しから始め、醸造が盛んなみそから更に郷土料理にたどり着いた。
考案したのは「おかえり♪なすみそ餃子(ギョーザ)」。名前は茅野高校3年の生徒(18)が考え、「遊びに行った時、祖母が『お帰り』と作っておいてくれたのが、なすみそだった。そこから決めた」という。
具材は玉ネギ、ナス、ピーマンが入り、ラーメンチェーン「みんなのテンホウ」を展開する同社にとってもギョーザにナスとピーマンを入れるのは初。水が出るナスは調理が難しいといい、事前に脱水したり、大きめにカットしたりするなど試行錯誤してメンバーの案を実現するところまで持っていった。
30日には、テンホウ・フーズ本社で完成品を試食し、メンバーからは「地域の物を組み合わせると、更にすごい物が作れる」「地域の魅力を知ることができた」などと満足そうな表情が広がった。
事業はアイデアを考え、実現させる力を伸ばすことで成長につなげるのが柱といい、藤森理事委員長は「皆さんのアイデアの結晶が出来上がった」、同社の大石壮太郎社長も「世代を超えた人が集まり、良いチームワークでできた」と語った。
諏訪圏フォーラムは午前10時から諏訪市の石彫公園で行い、ギョーザの振る舞いはJCのブースで行う予定。
(写真は、郷土料理の「油みそ」㊧を使って完成したギョーザ)