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アサギマダラ飛来 横川里山の会栽培のフジバカマの花畑へ
2024年9月28日
岡谷市長地出早にあるフジバカマの花畑にことしも、「旅するチョウ」として知られるアサギマダラが飛来している。横川区の有志でつくる「横川里山の会」が2021年に栽培を始め、蜜を求めて立ち寄るようになった。美しいあさぎ(薄い青)色の羽を広げ、淡いピンクの花の周りを飛び回る姿が見られる。
地域の環境づくりの一環でアサギマダラを呼ぼうと、住民から休耕地を借りてフジバカマを育て始めた。畑は上の原小学校南側にあり、約600平方メートルに400株ほどが植わる。大きい株は高さ2メートル近く、ことしは8月下旬に開花したという。
同会によると、長い残暑の影響か、飛来の時期は例年より遅かった。4日に会員が3匹を確認したのが最初といい、26日には約20匹が飛び回っていた。昨年はピークに50匹以上を確認したが、ことしは数も少なめという。タテハチョウやヒョウモンチョウ、シジミチョウなども観察できる。
あと1週間ほどは花を楽しめる見込みで、アサギマダラの姿も見ることができそう。同会の久保寛男会長(81)=長地小萩=は「大きくて羽を広げるときれい。多くの人に観賞してもらえれば、花を育てたかいがある」と話している。
畑脇に6台分ほどの駐車スペースがある。同会では、近隣の駐車場を利用しないよう呼びかけている。
(写真は、淡いピンク色の花を咲かせたフジバカマと、飛来しているアサギマダラ)