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箕輪進修高の同好会 次世代エネルギー競技で2連覇

2024年9月27日


 箕輪進修高校の省エネルギー技術同好会が、充電式単3型電池が動力源の自転車でタイムを競う全国大会の高校クラスで昨年に続いて優勝した。電池の消費量を調べる実験や自動車教習所での試走など、周到な準備で最高の結果につなげた。生徒たちは「来年は一般も含めた総合で1位を」と張り切っている。
 エネルギーとモビリティ(人の移動に関わる総称)をつなぐ、ものづくりイベント「2024 Ene-1 MOTEGI GP」(今月14、15日、栃木県)。自動車と自転車のカテゴリーがあり、同校が出場したクラスには12チームが参加。1周4.8キロのコースを3回走り、合計タイムで順位を競った。
 自転車はアルミ製フレームで、タイヤの直径は20インチ。モーターと単3型電池40本を搭載し、重量は15キロ。配線やモーターカバーなどに工夫を凝らした。同校は、工業科3年の前澤陽太さん(17)=伊那市=が乗り手を務めたAチームが優勝し、総合でも3位に。同科2年の関森雅哉さん(17)=駒ケ根市=が乗ったBチームも高校クラスで2位に入った。
 Aチームは電流計の故障で1本目に出遅れたものの2、3本目に好タイムを出して挽回した。前澤さんは「車体の性能が良く、コースのライン取りにも成功した」、関森さんは「2本目の直前にパンクがあるハプニングもあったが、思い通りの走りができた」。部長で3年の有賀浩志さん(18)=南箕輪村=は「部員一丸となっての結果」と喜んでいる。
 部員は、クリエイト工学科の1〜3年生10人。顧問を務める福澤智之教諭(55)の「工業高生として、実践的なものづくりに取り組んで」との願いで、2022年度に発足した。「手作りのマシンにトラブルは付きものだが、他チームから計器を借りるなど上手に対処した。対応力を身に付け、社会に出ても活躍してほしい」と期待している。
(写真は、自転車のエネルギーマネジメント競技で優勝した進修高省エネ技術同好会の部員たち)