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「万治の石仏」囲む水田で稲刈り

2024年9月25日


 諏訪大社下社春宮近くの「万治の石仏」を囲む水田で24日、稲刈り作業があった。下諏訪観光協会や町の職員ら100人が、石仏に見守られながら鎌で稲を刈り、はぜ掛けをした。
 自然の中にたたずむ「野仏」の四季の風情を感じてもらおうと、同協会が毎年作付けする。面積は約200平方メートル。5月にうるち米「つきあかり」を植え、農家の友野久良夫さん(東山田)に管理を委託した。
 友野さんによると、夏の猛暑の影響で生育が悪く、収量は少なくなる見込み。職員は「ザクザク」と小気味よい音を立てながら手際よく刈り取った。落ち穂も拾い集め、わらで束ねてはぜに掛けた。
 1週間ほど乾燥させ、「万治の恵み」と名付けて諏訪大社下社の新嘗(にいなめ)祭で奉納するという。同協会事務局は「田んぼがあるのとないのでは、雰囲気が違う。稲がきれいな真っ青に育つ夏、稲穂がこうべを垂れる秋を楽しんでもらえたのでは」としている。
(写真は、石仏周辺の田んぼで稲を刈る職員)