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伊那食品工業が寒天をアートに 29日まで展示会

2024年9月21日


 寒天メーカーの伊那食品工業(伊那市西春近)は29日(日)まで、寒天を使ったアート作品の展示会を隣接する同社複合商業施設「モンテリイナ」で開いている。幅広い用途をアピールする機会として初めて計画し、鮮やかに着色された立方体の寒天などを展示。魅力の伝え方の観点を味覚から視覚にし、普段と違った形で発信している。
 「Kanten/Kanten(カンテンカンテン)」と題した展示で、1辺が15〜25センチの立方体作品15点を置いたインスタレーション(空間芸術)。青や赤、黄などの色素を透明な寒天で包み、色が広がる様子を見てもらっている。
 時間の経過による色の変化が楽しめるように、着色を始める日を変えたのが特徴の一つ。中央部分だけ彩られたり、グラデーションのように全体が色づいたりと作品の雰囲気はさまざま。幻想的な配色で、訪れた人の目を引いている。
 原料の海藻をはじめ、ヨーグルトやプリン、ドレッシング、シーチキンなど同社の寒天が使用されている商品も並ぶ。同社の担当者は「アカデミックで、美術展のような展示。寒天の新しい魅力を発見してほしい」と話している。
 入館無料。午前10時から午後5時まで。展示期間中の休館は24日(火)。問い合わせは同施設(電0265・77・2828)へ。
(写真は、寒天を使ったアート作品)