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おまたせマツタケ 産地辰野町川島出始め

2024年9月20日


 辰野町内の山林で、特産のマツタケが採れ始めた。例年は20日ごろからシーズンが本格化するが、猛暑と少雨の影響で遅れ気味。まだ収量も少ないが、昨シーズンは「平年の10分の1」ともいわれる不作だっただけに、関係者の期待は高まる。
 川島一ノ瀬でマツタケ採集を60年以上続ける男性(83)は19日、自身の管理する山へ。「やっぱり乾燥しているな」と土の状態を確かめながら進み、落ち葉を押し上げて頭を出すマツタケを収穫。2時間ほどで18本を採った。男性は「まだ出始め。まとまった雨で地面が湿ってくれれば期待できる」と話した。
 町内のキノコを受け入れるJA上伊那の担当者によると、今季は2日に初入荷があり、例年より早くシーズンが始まったが、その後の猛暑などで集荷量は下火に。平年は200箱ほどが集まる時期だが、19日は正午時点で40箱と少なめで、虫食いも多いという。
 持ち込まれるのは、川島門前など標高の高い地域で採れたマツタケがほとんど。「まだ本格的にはシーズンが始まっていない感じ。ピークが遅れるのでは」とみる。それでも昨年よりは条件が良いといい、「気温が下がってくれれば収量は増えるはず」と期待を込める。(写真は出始めたマツタケを採る男性)