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青年力士が勇壮に 諏訪大社上社十五夜祭の相撲踊り

2024年9月16日


 県無形民俗文化財に指定される諏訪大社上社十五夜祭奉納相撲の神事が15日、上社本宮の斎庭で行われた。中洲神宮寺区の青年力士11人が円陣を組み、相撲甚句を歌いながら勇ましい相撲踊りを奉納した。
 江戸時代の所作を伝える相撲踊り。戦後に一時途絶えたが、地元有志が1970年に保存会を立ち上げて復活させ、77年に市文化財、2008年に県文化財の指定を受けた。
 区内の20〜40歳代の力士が化粧回しを締めて交代で甚句を歌い、「トコドッコイ、ドッコイ」と合いの手を入れながら所作を披露。相撲の基本である攻めと守りを表現する「胸たたき」は全国でも類を見ないという。
 紫色の化粧回しで、最高位の大関を務めた男性(36)は「指導員と保存会の皆さんのおかげだと、11人の心を一つにして、感謝の気持ちで奉納した。神宮寺の若者の元気をアピールして、先輩方が守りつないできた伝統を継承していきたい」と話した。(写真は伝統の所作を披露する青年力士)