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「ほどほどの田舎暮らし」を 箕輪で 移住体験ツアー

2024年9月15日


 箕輪町は15日までの2日間、県外の移住希望者などを対象にした「ほどほどの田舎暮らし 移住体験ツアー」を開いている。東京都や愛知県から4組10人が参加。1泊2日で農業や木工の体験をしたり、移住者の話を聞いたりして町内を巡り、箕輪の魅力に触れる。
 移住・定住促進の一環として行う事業。コロナ禍で開催を見送っていたが、昨年度から本格的に再開し、今回初めて宿泊型のツアーを企画した。町によると、移住情報サイトで周知したほか、以前に町の移住体験住宅を利用した人や、イベントに参加者などにも案内したところ、すぐに定員に達した。
 初日は、町地域おこし協力隊・山川正信さん(60)=下古田=が営む交流農園での農業体験からスタート。野菜の説明を聞きながら、トマトやキャベツ、ナス、シシトウ、赤ピーマンなどを自分たちで取って回った。取れたてのミニトマトを頬張った参加者は「甘い」と驚きの声を上げ、ネギの収穫では、土から白く太い茎が見えるとうれしそうな表情を見せた。収穫した野菜は、ながた自然公園で行った昼食のバーベキューで味わった。
 上伊那地域への移住を検討していて、町の移住体験住宅も利用したことがあるという男性(55)=名古屋市=は「箕輪の自然は素晴らしい。空が高く感じるし、夜は静かで本来の人間らしい暮らしができる場所だと思う。農業にも関心があるので、いい体験ができた」と話し、息子(9)は「ミニトマトを取るのが面白かった」と笑顔を見せていた。
 午後は、みのわBASEや木下保育園を見学し、ながた荘に宿泊。15日は、福与公民館からの景色を楽しんだり、木工体験をしたりするほか、移住体験住宅を見学し、みのわテラスにも立ち寄る。
(写真は、ネギの収穫に挑戦する参加者=下古田の交流農園で)