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「逃げ若」の時代知ろう 来月5、6日「南北朝フェス」

2024年9月7日

 南北朝時代や、歴史を愛好する会員でつくる「南北朝時代を楽しむ会」などは10月5(土)6(日)両日、関連する講座や物販、展示などの複合イベント「南北朝フェス」(市民新聞グループなど後援)を諏訪市内で開く。同時代の武将ゆかりの地で実施し、3回目。今回は週刊少年ジャンプ(集英社)で連載し、アニメも放映・配信される「逃げ上手の若君」(逃げ若)の主人公、北條時行が潜伏したとされる諏訪を開催地に設定。楽しみながら地域の歴史に触れてもらいつつ、街の活性化にもつなげたい考えだ。
 初回の神奈川県鎌倉市、2回目の群馬県太田市と福岡市に続いての企画。毎回、地元の関係機関・団体などとも連携して開催しており、今回は同会と大昔調査会、スワニミズム、歴史を通じた地域おこしなどの事業を行うヒストリンク(東京都)が実行委員会をつくって運営する。
 初日は、駅前交流テラスすわっチャオで。南北朝時代の信濃、小笠原氏研究の第一人者・花岡康隆さん(県立歴史館文化財指導主事)の講演(午前11時〜)、花岡さんとスワニミズム事務局長・石埜三千穂さんらのトークショー(午後1時半〜)、歴史カードゲーム「ハイストリー」の体験会(午前10時〜午後2時ころ予定)などを計画する。2日目は、大手の「クリロンワークショップ伊久美」で逃げ若の解説も担当した石埜さんのトークショー、武芸者による演舞などを予定している。
 両日とも逃げ若に関する展示や歴史研究リポート(諏訪氏関係など予定)、関係団体の紹介、「武将印」やクリアファイル、トートバッグなどの物販も行う計画だ。代表の齊藤太一さん(37)=埼玉県、伊那市出身=は「コンテンツによって、ビギナーからコアなファンの方まで楽しんでもらえる内容。楽しみながら地域の歴史に触れて」と来場を歓迎する。
 両日とも午前時半開会。講演会やトークショーなどは有料で、事前申し込みが必要。イベント案内サイト「ピーティックス」で受け付ける。展示や物販などは、無料で申し込みも不要。問い合わせは楽しむ会事務局(メールnanbokuenjoy1392@gmail.com)へ。
(写真は、ポスターを手に開催をPRする齊藤さん)