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辰野美術館の「ひこねのりお展」 缶バッジ作り楽しんで

2024年9月5日


 辰野美術館は開催中の特別展「ひこねのりお展」の関連イベントで、オリジナルの缶バッジを作るワークショップ(WS)を開いている。辰野町に関連したイラスト16種類を用意。来館の切っかけをつくっている。
 イラストはスナック菓子の「カールおじさん」などを手がけたアニメーターで出展者のひこねのりおさん(87)が、描き下ろした。町内で出土した仮面土偶(県宝)や辰(たつ)年にちなんだ竜などがモチーフ。愛らしさが目を引く。
 WSは随時受け付け、館内の特設コーナーで作業する。好みのイラストを選んで色塗りし、直径約6センチほどの缶バッジに押し当てて完成させる。参加料は1個200円。半額は能登半島地震の義援金に充てる。
 これまでに約300人が体験し、持ち帰った。同館の担当者は「展示に合わせてひこねさんに特別に描いてもらった。辰野にちなんだオリジナルのイラストもある。展示と一緒に楽しんでほしい」とアピールする。
 ひこねさんの作品を見ようと、県内外から多くの人が訪れている。4日現在で約2400人が来館。同館では年3、4回、特別展や企画展を計画するが「近年では多いのでも来館者は千人」といい、人気を集めている。
 展示しているのは、セル画や絵本の原画、ポスターなど約500点。ひこねさんが携わったCMや「まんが日本昔ばなし」などの上映、イラスト入りのうちわやトートバッグ、クリアファイルなどの販売もある。
 特別展は、本紙など市民新聞グループほか後援。23日(月=振替休日)まで。午前9時〜午後5時(最終受け付けは4時半)。月曜日休館。月曜日祝日、振替休日の場合は翌日休館。入館料は500円。高校生以下無料。問い合わせは同館(電0266・43・0753)へ。(写真は見本の缶バッジを持つ職員)