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新土産に酒かすケーキ 紅や・宮坂醸造・丸安田中屋の連携で

2024年8月31日


 ホテル紅や(諏訪市湖岸通り)が真澄の宮坂醸造(諏訪市元町)と連携して同ホテルレストランで提供する「酒粕チーズケーキ」を、洋菓子・和菓子の丸安田中屋(諏訪市高島)に製造を依頼して再現、諏訪の地域食材を生かした新たな土産品として販売が始まった。「滑らかなクリームチーズの食感と相性抜群の酒かすのこく、こんがり焼き目の香ばしさ」と、3社はアピールする。
 昨年、同ホテルと宮坂醸造が共催した美酒・美食を味わうイベントで飲食部調理課「陽乃彩」料理長の太田真利さん(43)がデザートとして提供したのが発端。参加者に好評だったことから商品化の話が進み、ことしに入って製造の依頼を受けた丸安田中屋は、長年のチーズケーキ作りのノウハウを駆使しながら、十数回の試作を重ねた末に完成させた。
 29日には同ホテルで製造・販売などに関する覚書を調印。「大変おいしいものになり、新たな食品開発にもつながっていけば」(宮坂醸造宮坂直孝代表取締役)「奥の深さを改めて感じながらも、何とか料理長の味に近づけた。銘菓として発展すれば」(丸安田中屋土橋宏次代表取締役)と期待感を高めた。
 同ホテルとしては初の土産品開発になり、栗原等代表取締役も「良い所に着眼できたと思う。我々の手で育てていきたい」と思いを強くした。太田料理長も「商品化され、うれしい。地元のものが求められていることを実感する」と話した。
 5号サイズのホールケーキで、価格は税込み3240円。ホテル紅や、宮坂醸造、丸安田中屋で扱っている。
(写真は、新土産品「酒粕チーズケーキ」販売を喜ぶ3社の代表=左から土橋代表取締役、宮坂代表取締役、栗原代表取締役)