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康耀堂美術館が夏の収蔵品展

2024年8月26日


 茅野市豊平の京都芸術大学付属康耀堂美術館(茅野市)で9月5日(木)まで、夏のコレクション展「水と峰」が開かれている。森を育む水や雄大な山など自然を感じられる近現代の日本画28点、洋画33点、ガラス工芸6点の計64点が来館者を楽しませている。
 日本画のうち、田渕俊夫さんの紙本彩色作品「大地」は山岳を俯瞰(ふかん)する構図で、自然の広大さを表現。洋画のうち、佐原和行さん(1946〜2006年)の「緑の幻想」では水彩絵の具のにじみを利用し、画面全体のみずみずしさを際立たせている。
 ガラス工芸家の武田成功さん(1942〜2010年)の6点は、ガラスに岩絵の具を混ぜ、複雑な凹凸や美しい色彩の階調が目を引く。
 同館学芸員の髙井万優子さんは「水が循環して木が育ち、やがて森となり、生み出された空気を吸って私たちは生きている。その自然循環の中に溶け込んでいる感覚を作品から感じてもらえたら」と話す。
 開館時間は午前10時〜午後5時(入館は4時半)。毎週月曜と第2、4火曜休館。入館料は一般300円(中学生以下は無料)。問い合わせは同館(電0266・71・6811)へ。(写真は展示が始まっている夏のコレクション展「水と峰」)