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石川チーム招き箕輪町で太鼓の慈善公演

2024年8月25日


 第26回「日本の太鼓inみのわ〜がんばろう石川〜」(箕輪町教育委員会主催、みのわ新聞社など後援)が24日、町文化センターホールで開かれた。能登半島地震復興支援チャリティー公演とし、石川県志賀町の「志賀天友太鼓」と県内7チームが出演。200人余りが魂のこもった音色に聴き入り、被災地に思いを寄せた。
 共催のみのわ太鼓保存会(箕輪町)が「太鼓の仲間が多くいる石川県の復興に協力したい」と、志賀天友太鼓を招待した。同チームは23人の会員全員が被災し、住宅が半壊した人も。志賀町では現在も60人近くが避難所生活を送っているといい、代表の山澤強志さん(46)は取材に「震災が忘れ去られないよう、太鼓を通じて前に進むための活動をしている。このような機会をもらったことに感謝し、能登の強さ、元気を伝えたい」と話した。
 開会式で、白鳥政徳町長は「できるだけ早い復旧、復興を祈りたい」、みのわ太鼓保存会の山田一彦会長は「災害時には地域の絆や伝統文化が重要。太鼓の力強い演奏で勇気と元気を与えてほしい」とあいさつした。
 みのわ太鼓ジュニアの演奏で開幕し、御諏訪太鼓保存会(岡谷市)、信州辰野太鼓龍翔会(辰野町)などが、勇壮なステージを繰り広げた。志賀天友太鼓からは15人が出演し、「天友の響き」「翔(かけい)」「歩(あゆみ)」のオリジナル3曲を披露した。
 入場料は全額、志賀天友太鼓に寄託。同チームが来週、支援金として志賀町へ届けるという。
(写真は、開幕を告げるみのわ太鼓ジュニア)