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手作り用具で愛着も 「男のスポーツ倶楽部」がモルックに夢中

2024年8月22日


 諏訪市公民館の講座「男のおもしろ倶楽部(クラブ)」のボランティア隊有志でつくる、「男のスポーツ倶楽部」(花岡喜久雄代表)が、メンバーお手製の用具でニュースポーツの「モルック」を満喫している。少年の心を忘れず、面白いものには何でも挑戦してみたい60歳代から80歳代。ものづくりもプラスし、新たに活動メニューとなった競技は、男性たちを夢中にさせている。
 モルックはフィンランドの伝統的なゲームを元に、老若男女が楽しめるよう、1996年に考案されたニュースポーツ。棒状のモルックを投げて1から12までの数字が記されたスキットル(ピン)を倒し、複数倒れた場合は倒れた本数、1本だけの場合は記された数字が点数となり、50点ぴったりで勝利となる。
 4月、豊田公民館が主催した講座に参加したメンバーが楽しさに魅了され、倶楽部の活動に加えたいと提案。木製の用具なら自作できると、腕に覚えのあるメンバーが名乗りを挙げた。モルック(長さ22.5センチ、直径6センチ)1本、スキットル(最大の長さ15センチ、直径4センチ)12本を2セットを作り、このほか、投げる位置を示す「モルッカーリ」と得点板も完成させた。
 市文化センターの芝生で行われたある日の例会。2チームに分かれたメンバーたちが、モルックに興じた。「あと7点取ればいいんだね」と自信ありげに1人が投じたモルックは、7と記されたスキットル1本に見事命中。右手を挙げたガッツポーズの男性に、「いやぁ、○○さんにはかなわないな」と声が飛び、和気あいあいの光景が広がった。
 花岡代表(74)は「メンバー皆が知恵と労力を出し合って楽しんでいる。手作りだけに愛着も湧く。年々年を取っていくが、仲間づくり、健康づくりに頑張っていきたい」と笑顔を浮かべる。
 倶楽部は「男のおもしろ倶楽部」の運営を支援してきた各年度役員OBたちが、2014年ころからマレットゴルフやボウリングの交流も開始。17年からは吹き矢も加えたことから、正式なサークルとして同館に登録し、18年から毎月月曜日に活動を続ける。(写真は手作りのモルックの用具を囲み、楽しそうに語るメンバーたち)