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炎の輪で先祖迎え 下古田で伝統「万灯振り」
2024年8月15日
箕輪町下古田のグラウンドで13日、伝統「万灯(まんど)振り」があった。小学生10人のほか地域住民など約30人も参加。縄の先に結び付けた麦わらの束に火を付けると勢いよく回し、明るい炎で先祖の霊を迎えた。
盆の入りと明けに行われる地域の伝統行事。町公民館下古田分館は例年、地区の文化継承を目的に「夏休み寺子屋教室」の一環で万灯作りを実施する。コロナ禍で中断もあったが昨年から復活し、ことしは3日に大麦のわらで約70個を製作した。
「迎え万灯」となるこの日は36個を使用。児童らは、持ち方などの確認をした後、火の付いた万灯を力強く回した。回数を重ねるたびに上達し、きれいな炎の円が描かれると、周囲からは拍手が湧き上がった。
地元の小学生は「(煙で)目が少し痛かったけれど、上手に回せた。楽しくできた」と笑顔。坂牧勉分館長(75)は「雨も降らず、けが人もなく無事にできてほっとしている。伝統行事の継承は難しいことだが、子どもたちが楽しんで参加してくれて良かった」と話していた。
16日(金)には「送り万灯」を同所で午後6時半過ぎから行う予定。
(写真は、参加者が勢いよく回し、炎の円を描く万灯)