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24日に大芝高原でFMXショー プロがオートバイでジャンプ

2024年8月15日


 上伊那地域でアクションスポーツの普及に取り組むNPO法人スプロケット(箕輪町)は24日(土)正午から、オートバイを使ったフリースタイルモトクロス(FMX)のショーを南箕輪村大芝高原で開く。魅力を身近に感じてもらおうと初めて企画し、村の夏祭り「大芝高原まつり」の催しの一つとして計画。プロライダー4人を迎え、特大ジャンプの演技を披露する。
 FMXは、速さを競う「モトクロス」から派生したスポーツ。ジャンプ台—着地台間の約30メートルをオートバイを回転させながら空中で手を放したり、座席から腰を浮かせたりする。同法人によると、県内の夏祭りに合わせてショーを開催するのも初。
 ショーは県の「地域発元気づくり支援金」を活用して行い、10分間を予定。ライダーが1人ずつジャンプして技を見せるほか、連なるように次々と跳ぶ「トレイン」という大技も。演技前にはトークイベントも予定する。
 高原内の野球場が会場。ショー中はグラウンドへの立ち入りを制限し、スタンドから観覧する。自由に見ることができる。ショーのほかにスケートボードの体験会を近くの駐車場で開催。午前11時〜午後2時、道具のレンタル込みで15分500円。

アクションスポーツの魅力伝えたい

 アクションスポーツは五輪競技に選ばれる種目もあり、地域の認知は高まっているという。しかし、離れ業に挑んだり、転倒したりするシーンを見ると、「怖いと思う人は少なくない」と片桐弘貴代表(31)。怖いというイメージを払拭(ふっしょく)し、楽しさを伝えようと奔走の日々を送る。
 片桐代表も、その怖さを知る一人。片桐代表は2014年からFMXのプロライダーとして活動していたが、18年に競技中に大けが。引退を余儀なくされた。一つのミスで選手生命が絶たれるということも知っている。それでも、「アクションスポーツの迫力はすごい。魅力を知ってほしい」とする。
 21年に法人を立ち上げ、普及にシフト。特にスケートボードに力を入れ、同高原内のプール跡地を利用して競技の体験会などを開く。片桐代表は「FMXのショーを切っかけに、取り組みを知ってもらいたい」。村の一大イベントとコラボすることで地域にアピールし、活動の弾みにしたい考えだ。
(写真は、展示用バイクで来場をアピールする片桐代表)