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迫力の芝居で魅了「すわびとオペラ旅」2本上演
2024年8月12日
諏訪地域の音楽愛好者でつくる「すわびとオペラ」は11日、「すわびとオペラ旅」の第7回公演(市民新聞グループなど後援)を岡谷市のカノラホールで開いた。プロのオペラ歌手や合唱団など約40人が出演し、イタリアオペラ「道化師」など2本を上演。約250人の観客に、音楽だけでなく物語や衣装などさまざまな要素が融合した総合芸術の魅力を伝えた。
7年目ごとに1度のおんばしら年に合わせて上演される「オペラ御柱」への機運醸成などを目的に、2018年から毎年開く公演。これまではおかや音楽協会が主催してきたが、今回から運営専門の団体を立ち上げ、初の事前企画として、舞台装飾作りのワークショップ(WS)とオペラの鑑賞講座を行った。
メインの道化師は、旅芝居一座の男女の不倫のもつれを描いた愛憎劇で、ルッジェーロ・レオンカヴァッロ作曲。渡辺しおりさん(岡谷市)や佐原壮也さん(同市出身)らプロのソリスト5人が、ピアノとバイオリン、パーカッションの演奏に合わせ、迫力の歌声と芝居を届けた。諏訪地域を中心とする小中学生と、大人のコーラスも舞台に花を添えた。
ソリストらは、諏訪実業高校(諏訪市)服飾科の生徒がデザイン、縫製した衣装を身に着けて出演。舞台には、WSに参加した子どもたちが作った手描きのポスターも飾られた。道化師への導入として、第1部では佐原さんが脚本などを手がけたオリジナルのミニオペラ「支配人」を上演した。
(写真は、イタリアオペラを取り上げた公演)