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夏の味覚ごろごろ 辰野町で「神戸すいか祭り」大盛況

2024年8月12日


 辰野町新町神戸で11日、夏恒例の「神戸すいか祭り」があった。地域住民でつくる中山間地域農業直接支払事業神戸集落が主催し、遊休農地対策で栽培したスイカ約250玉を直売。夏の味覚の代表格を求めて町内外から多くの人が訪れ、にぎわった。
 会場である西天竜用水路沿いの畑には、午前8時半の販売開始前から約200人が詰めかけた。種ありの「味きらら」と種なしの「たべほうだい」がブルーシートの上にずらりと並び、来場者たちは大きさや品種を選んで購入した。 
 初めて購入したという箕輪町の男性(78)は「皆さんが愛情を込めて作ったスイカだと思う。とてもおいしそうなので、早く食べたい」と持ち帰った。
 スイカの試食、トウモロコシ、夏野菜、盆花の販売もあった。親の帰省で愛知県から町に来た小学生(10)はスイカを食べて「甘くてすごいおいしい」と笑顔を見せていた。
 祭りは23回目。ことしはスイカが炭疽(たんそ)病になって収穫量が例年の半分程度になったため、販売は1家族1個の制限を設けて対応した。上島純正代表(86)は「スイカが少なくても多くの人が来てくれ、祭りの定着を感じた。味は例年と変わらないため、おいしく食べてほしい」と話した。
(写真は、夏の味覚の代表格を求める多くの人でにぎわった神戸すいか祭り)