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パリ五輪金の飯村一輝選手 箕輪でフェンシング錬成会参加

2024年8月11日


 パリ五輪フェンシング男子フルーレ団体で金メダルを獲得した京都市出身の飯村一輝選手(20)=東京都=が10日、箕輪進修高校(箕輪町)で開かれた県フェンシング協会の錬成会に参加した。県内外の小学1年生〜中学3年生計74人を指導し、後進を育てた。
 飯村選手の訪問は、箕輪町沢出身で東京五輪フェンシング男子フルーレ団体4位の西藤俊哉選手(27)が発案。子どもたちにトップ選手から指導を受ける機会を提供しようと考えた。飯村選手とは日本代表チームなどで親交があったため協力が得られ、県協会にも打診して実現した。
 飯村選手は西藤選手と共に錬成会に加わった。競技に必要な技術や筋力を養えるゲームに取り組んでもらい、フットワークについては重心を意識するよう指導。打ち合いも見て、個々にアドバイスを送った。
 飯村選手は「8年後、オリンピックで団体を組む選手が、きょうの子どもたちの中にいるかもしれない。将来が楽しみ」と話した。
 指導を受けた箕輪中学2年の生徒(14)は「アドバイスをもらい、とてもうれしかった。将来自分もオリンピック選手になれるよう頑張る」。東京都内の中学1年の生徒(13)は「海外の大きな相手にも勝てる飯村選手のような選手になりたい」と刺激を受けていた。
 錬成会はきょう11日も開き、飯村、西藤両選手は引き続き参加する。同協会長の白鳥政徳箕輪町長は「子どもたちが2人の指導から何かをつかみ、これからの大会で頑張ってくれたら」と期待した。
(写真は、子どもに指導をする飯村選手㊨)