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諏訪湖SA付近 梅林堂が新店舗計画

2024年8月3日


 菓子製造、販売のヌーベル梅林堂(本社・岡谷市本町)は2日、スマートインターチェンジ(IC)開通が来年夏ころに予定される諏訪湖サービスエリア(SA)近くの市内に、新店舗を開設すると発表した。「諏訪湖テラス」とし、来年10月のオープンを予定。自社製品の販売に加え、カフェや足湯、地元名産品を並べるショップなどを集めた複合施設とし、地域の観光振興につなげる。
 場所は、スマートICへのアクセス道路となる新設県道の岡谷側の起点の湊湖畔公園前。県道岡谷茅野線と交わる丁字路交差点の角に建設する。敷地は約1750平方メートルで、建物は鉄筋コンクリート1部2階建ての延べ約500平方メートルとする計画。1階と2階部分に計16のテラス席を設け、諏訪湖を一望できる景観を魅力として打ち出す。
 1階では「くるみやまびこ」など自社の銘菓のほか、シルク製品や日本酒など地場産品を委託販売。健康をテーマにしたチョコレート専門店も構える。ハーブ、スパイスを使った料理などを提供するダイニングカフェも外部から出店。両店では、ウナギなど地元食材を取り入れたメニューも用意するという。
 2階部分は主にテラス席となり、チョコレート製造の見学や菓子作りの体験などもできるようにする。敷地内には足湯を設け、駐車場は大型車を含む30台分を用意する。
 同日、中央町の岡谷本店で会見した中村文明社長(68)は、新店舗のテーマとして観光促進と、菓子作りによる健康増進の二つを挙げて「観光客、地元の皆さんに愛される施設をつくりたい。諏訪地域の目印、観光の基点になるような場所にしたい」などと話した。
 10月の着工を予定。土地の取得費を含む総事業費は約5億円を見込む。
(写真は、新店舗の完成予想図=ヌーベル梅林堂提供)