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都内から移住の2人 辰野町小野にカフェ「飯・茶・菓まるに」オープン

2024年8月1日


 辰野町小野春宮に、コーヒーやマフィン、定食を扱うカフェ「飯・茶・菓(はんちゃか)まるに」がオープンした。店主は、東京都から移住した安彦隆さん(74)とパートナーの長谷ユミさん(52)。地元産食材を使った料理などを提供し、長谷さんは「友人の輪が広がったり、新しい活動が生まれたりする場にしたい」としている。
 安彦さんは高円寺でカフェを13年間、長谷さんは新中野で6年間マフィン店を、それぞれ経営してきた。コロナ禍で「田舎に住むのもいいね」と移住先を探し、友人の紹介で辰野を知った。町をドライブする中で「程よく山が近く、包まれている感じが良い」(安彦さん)と気に入った小野に移住。飯沼に自宅を構えた。
 店舗は築60年ほどの木造2階建てで、昨夏から改修。約70平方㍍にカウンター5席、テーブル10席を設けた。ほっとできる空間にしようと、木を多用。カウンターなどにはオーダーメードの一枚板を使い、温かい雰囲気に仕上げた。
 メニューは定食、軽食、デザートのほか、コーヒーや紅茶、酒といった飲み物など。定食は、地元産の無農薬野菜などを取り入れる「まるに定食」や、ドライフルーツを使ったカレー、マーボー豆腐定食を用意する。マフィンはイタリア産の小麦をベースに、定番のバナナや旬のルバーブなど、季節の味を楽しんでもらう。
 コーヒーは、東京から仕入れるブレンドのほか、自家焙煎(ばいせん)の品も扱う。現地で栽培の見学をするなど、思い出深い産地というミャンマーの豆もあり、安彦さんは「苦みの後の甘味や、大地を感じさせる濃厚な味わいを楽しんで」とする。
 日、月、火曜日定休。午前9時〜午後5時。水曜日はカフェのみの営業で正午(第2水曜日は午後1時)から。飲み物は500〜700円、定食は千円程度。デザートと飲み物のセットメニューもある。
 問い合わせは同店(電080・2182・1244)へ。
(写真は、こだわりのコーヒーとマフィンを提供する店主の安彦さん㊧と長谷さん)