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下社山出し3日間の人出は46万8000人
2016年4月12日 諏訪地方観光連盟御柱祭観光情報センターのまとめによると、下社山出し3日間の人出は46万8000人で、3日間好天に恵まれたが、前回2010年の53万6000人より6万8000人減った。木落し坂周辺には、御柱の曳行を担当する地元の氏子か、下諏訪町御柱祭実行委員会が砥川河川敷に設けた木落し有料観覧席のチケット購入者以外入れない—とする事前の情報発信がある程度行き渡り、木落し目当ての一般観光客の入り込みを抑え、木落し坂周辺の斜面にびっしりと見物人が張り付いた前回までのような混乱はなかった。
同センターの人出情報(速報値)によると、山出し初日8日は7万6000人(氏子1万7000人、観衆5万9000人)で前回と同数。中日の9日は21万1000人(氏子3万1000人、観衆18万人)で、前回より2万3000人減。最終日の10日は18万1000人(氏子2万1000人、観衆16万人)で、前回より4万5000人少なかった。3日間とも天気が良く、御柱を曳行した氏子は6万9000人と前回より2万3000人増えたが、木落し坂周辺の規制を強化したことで、観衆は49万人と前回より9万1000人も大幅に減少した。
前回は有料席のほか、当日販売や無料の自由席も設けた木落し観覧席は今回、全席前売りのブロック指定として完全有料化。3日間とも、その日の木落しが始まる1時間半前に有料観覧席のチケットを持った人か曳行に関わる氏子以外、木落し坂に近づけないようにする見物客の通行規制を初めて行い、事前にチラシや観光案内で周知に努めたほか、祭り当日もJR下諏訪駅前などの案内所で広報し、チケットのない観光客は、町内4カ所に設けた大型ビジョンのパブリックビューイングを利用するよう呼び掛けた。パブリックビューイング会場はにぎわいを見せ、前回は木落し坂に集中した観衆の分散化に成功した。
(写真は木落し坂下のようす。観衆は観覧席(手前)に集約され、木落し坂周辺の斜面は曳綱に付いた氏子以外整然としていた)