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秋一など3本も木落し、御柱祭前半が終了
2016年4月12日 諏訪大社御柱祭下社山出し最終日の10日、下諏訪町萩倉の前日曳きつけ地点から春宮二(岡谷市長地)、秋宮三(下諏訪町第四、五、六、八、十区)、秋宮一(同第一、二、三、七、九区)の3本の御柱が、木落し坂を通って国道142号沿いの注連掛(しめかけ)まで曳行され、8本の御柱すべてがそろった。
花曇りとなった10日は、午前11時48分に春二が豪快に木落し坂を下った。秋三は第六区内を地元の人を乗せてゆっくりと曳行した後、午後2時32分に木落し。しんがりの秋一は予定より2時間半余り遅れ、午後5時過ぎにようやく木落し坂上に到着し、辺りが薄暗くなり始めた同54分に木落しが行われた。この日の3本は、いずれも追掛綱を切った直後に御柱が回転し、乗っている人を坂の上部で振り落として坂下まで一気に滑り落ちた。
木落しを無事に終えた3本は、祭りの余韻を楽しむように和気あいあいと注連掛まで曳行。元綱、てこ、追掛綱、そして曳子が一体となって、「よいさ」「よいさ」と掛け声を合わせ、曳綱のずっしりとした感触を確かめながら、旧道を通って注連掛へと向かった。
曳きつけの注連掛では、山出しの間に見頃となった桜を背景に各柱担当の木やり衆が、祭りの熱気を鎮めるように、東俣の方角に向かって「山の神返し」の木やりを鳴き、山出しの成功を祝う万歳三唱が響き渡った。
(写真は下社8本の御柱のしんがりで木落し坂に登場した秋宮一。貫禄の木落しを見せた)