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泥と笑顔にまみれ 川島でどろん田バレーフェス

2024年7月22日


 辰野町川島渡戸で21日、水田でボールをつなぐ「どろん田バレーボールフェス」があった。県内外から23チーム188人が参加。童心に返って全身を泥まみれにしながら楽しみ、里山に歓声を響かせた。
 5人制で、予選リーグ戦と決勝トーナメントで競った。参加者たちは泥に足を取られながらも夢中になってプレー。水田に思い切り飛び込んだり、転んだりしながらボールを返し、得点が入るとチーム全員で喜んだ。試合後は両チームが泥水をかけ合い、互いの健闘をたたえた。
 参加者は近くの川に入って汚れを落とした。仲間同士で勢いよく水を飛ばし合い、仲を深めるチームもいた。愛知県から参加したチームの一人は「大人になって泥だらけに汚れることはほとんどない。みんなで参加できて面白かった」と話した。
 どろん田バレーは、地元住民が20年近く開催していた。高齢化の影響で一度は終了したが、2022年に町地域おこし協力隊らでつくる実行委員会が中心となって復活させた。アマチュアカメラマンに人気のイベントでもあり、ことしも多くの人が泥にまみれる選手たちにカメラを向けた。
 実行委メンバーで協力隊の矢田愛香さん(29)は「地域の人と県外の人が交流できる良い機会。イベントを切っかけに町や地区との交流を続けてもらえれば」と話した。
(写真は、泥をかぶりながら必死になってボールを返す参加者)