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ゲームで防災学ぶ こども食堂で体験会

2024年7月16日


 企業組合労協ながのが運営する「信州こども食堂with温泉寺」は14日、ゲーム形式で防災を学ぶ体験会を開いた。自宅での被災を想定して、散乱する物の中から生存に必要な物を選んだり、大きな音が出る物で助けを求めるなど、親子が楽しみながら防災への知識を記憶に焼き付けた。
 能登半島地震で一年が始まったことし、こども食堂を利用する親子にも防災への関心を高めてもらいたいと企画した。ゲームは庫裏の一室を会場にし、さまざまな物を散乱させたテーブルの下で、必要と思われるグッズを三つを取り、家具の転倒を想定した段ボール箱の落下を回避。暗くしたテーブルの下に用意されたおたまや防犯ブザーなど音の出る物を探して助けを求め、救助を待つ—という設定。
 開始前にヘルメットを装着、バッグを手にした子どもたちや親子が挑戦。たくさんの物の中から水と保存用パン、懐中電灯を選択した河西龍永さん(9)は「水とパンは助けが来るまでの大事なもの。日頃の備えの大切さも分かった」と話した。
 ゲームの運営を手助けした諏訪清陵高校付属中学校3年、須貝雄太さん(14)は「遊び感覚の体験で興味を広げることで、関心を高めてもらえたら」と期待した。
 ゲーム開始前には、諏訪市消防団第1分団の辰野博之副分団長と清水淳基第2部部長が災害時は最低3日分の非常用食料と飲料水が必要になるなど、防災グッズを常備する大切さを説明した。
 (写真は、散乱する中から必要な防災グッズを探す子ども)