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ひこねのりおさん特別展  辰野美術館できょうから

2024年7月13日


 辰野美術館はきょう13日、スナック菓子の「カールおじさん」などのさまざまなキャラクターを生み出してきたアニメーターひこねのりおさん(87)=東京都=の資料を展示する特別展を始める。ひこねさんが手がけたアニメ、CMのラフ画やセル画、絵コンテ、絵本の原画など貴重な300点以上を公開。親しみのあるキャラクターのポスターやグッズなども多数並び、ひこねワールドが広がる。
 資料が並ぶキャラクターは、カールおじさんや1980年代に人気を博した缶ビールの「パピプペンギンズ」、チョコレート菓子の「きのこの山」と「たけのこの里」、NHKの歌番組「みんなのうた」の「赤鬼と青鬼のタンゴ」など。キャラクターによってはデザイン案もある。ひこねさんが携わったCMや「まんが日本昔ばなし」などのアニメも上映する。
 ひこねさんは今回の特別展のためにイラストも描き下ろした。全18種類あり、カールおじさんやパピプペンギンズなどのキャラクターと、親しみを持ってもらえるよう描いた竜や新町出土の県宝「仮面土偶」、同館などを共演させている。特別展に合わせ、イラスト入りのステッカー、トートバッグ、うちわ、クリアフィイルも数量限定で販売する。
 期間中は、オリジナルの缶バッジ作り体験もできる。描き下ろしイラストに自由に色を塗り、缶バッジに押し付けて完成させる。塗り絵は16種類のイラストから選べる。制作費は1個200円で、半額を能登半島地震被災地に寄付する。
 同館によると、公立美術館でひこねさんの資料展示を企画するのは全国で初めて。ひこねさんの作品に親しみを持つ学芸員が依頼し実現した。ひこねさんは「いろいろなキャラクターがいて、バラエティーに富んだ展示になっていると思う。子どもから大人まで多くの人が見てくれたらうれしい」と話している。
 9月23日(月=振替休日)まで。午前9時〜午後5時(最終受け付けは4時半)。一般500円。高校生以下無料。月曜日休館(祝日と振替休日の月曜日は開館し、翌日休館)。問い合わせは同館(電0266・43・0753)へ。
(写真は、辰野美術館に展示されている資料と並ぶひこねさん)