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JAZOO MANIA復活 武井武雄の自転車遠乗り会27日、11月

2024年7月10日


 岡谷市出身の童画家、武井武雄(1894〜1983年)が主宰した自転車遠乗り会「JAZOO MANIA(ジャズマニア)」を復活させたイベントが27日(土)と11月2日(土)、諏訪湖周などで開かれる。コロナ禍で途絶えていたが、武井の生誕130年を機に市がイルフ童画館と連携して再び企画。サイクリングロードを走って地域の魅力を感じながら、節目を迎えた市を代表する芸術家について発信してもらう。
 ジャズマニアは、武井が芸術家仲間を誘って1931年から数年間続けた催し。東京のアトリエから、都内や周辺へ出かけたという。「JAZOO」は、解体した自転車のパーツをアルファベットに見立てて命名されたとされる。同館が生誕120年に合わせて14年にイベントとして復活させたが、19年の開催が最後になっていた。
 コースは、同館発着で諏訪湖を1周する約18キロ。湊の複合施設「LAKEHOOD OKAYA(レイクフッドオカヤ)」や諏訪湖ハイツの足湯、諏訪市の「くらすわ」などを巡る。道中の丸山橋にある銅版絵本「地上の祭」(1938年)と「鳥の連作」シリーズを基にしたレリーフなど、武井作品を楽しめるスポットもある。
 参加者には、武井が考案したジャズマニアのロゴと、生誕130年のロゴをあしらった記念Tシャツを贈呈。当日に身に着け、節目を発信してもらう。
 イベントでは、JR岡谷駅構内の市観光案内所のレンタサイクルを活用。申し込みがあれば、数量限定で当日分を確保する。
 市ブランド推進室は「生誕130年を祝い、多くの人にPRしたい。完成したサイクリングロードを走って諏訪湖の魅力も感じてもらえれば」とする。
 参加費は1000円。対象は小学3年生以上。中学生以下は保護者同伴。自分の自転車で参加する場合、ヘルメットを用意する。QRコードからアクセスできる専用フォームから申し込む。締め切りは初回が12日(金)、第2回は10月18日(金)でいずれも先着25人。
 問い合わせは同室(電0266・23・3489)へ。
(写真は、道中の丸山橋にある武井作品のレリーフ)