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未来への願い 風船と空へ 辰野町で真ん中の日記念しゼロポイントPR

2024年7月8日


 辰野町の大城山(標高1027㍍)山頂で7日、「一年の真ん中の日」を記念する催しがあった。山頂近くに北緯36度と東経138度が00分00秒で交わる「日本中心のゼロポイント」があり、ゼロポイントに続く遊歩道の整備や啓発に取り組む町民有志の団体を母体にした実行委員会が企画。町民ら約60人が風船を空に飛ばし、残り半年や未来への決意を新たにした。
 参加者は短冊に願い事を書いて、風船に結んだ。カウントダウンをして一斉に放すと、風船は梅雨の晴れ間が広がった空へとぐんぐん上昇。信州豊南短期大学1年の伊藤柚吏羽さんは「勉強を頑張って公務員になりたい」と就活の成功を願い、小さくなっていく風船を見送った。
 武居保男町長も参加し、「『辰(たつ)年』はまだ半分あります。元気を出して頑張ろう」と短冊にしたためた。催しの冒頭あいさつで、「運気が盛んになるという辰年は、まだ半年ある。これからも地域の皆さんが元気に暮らせるように」と話した。
 実行委は催しに合わせて、昨年度の辰野中学校文化祭の「ステージバック」をモチーフにした幕を用意した。竜や「辰頼(しんらい)」という文字が描かれているのが特徴で、縦1.8㍍、横3.7㍍。当初はアドバルーンのようにして掲げる予定だったが、高温の影響で大型の風船が割れて断念した。
 催しは「日本中心のゼロポイントを護(まも)る会」が立案。2021年度に始めて4回目を迎えた。溝口準一会長(76)は「これからもゼロポイントを広く知ってもらえるように取り組んでいく。幕は別の日に揚げたい」と話していた。
(写真は、風船を放つ参加者)