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紙芝居や絵本に夢中 とよたかずひこさん「おはなし会」
2024年7月7日
箕輪町図書館の読育ボランティアグループ「おはなし応援団」は6日、絵本作家のとよたかずひこさん(77)=東京都=を招いての「おはなし会」を松島コミュニティセンターで開いた。親子連れなど約120人が参加。とよたさん自身による紙芝居や絵本の読み聞かせを楽しみ、作品の世界に親しんだ。
同グループが毎年1回開くイベントで、16回目。1947年、宮城県に生まれたとよたさんは、子育ての経験から絵本作家の道へ。2001年刊行の「どんどこ ももんちゃん」(童心社)で第7回日本絵本賞を受賞。「ももんちゃん」や「ワニのバルボン」シリーズ、「ぞうさんきかんしゃ ぽっぽっぽっ」などの絵本や紙芝居が広く子どもたちに読まれ、詩「あめですよ」は、小学校1年生の教科書に採用されている。
おはなし会では、とよたさんが紙芝居の上演や絵本の読み聞かせをし、子どもたちは、食い入るようにページを見つめて、話の進行を楽しんだ。
ワニのキャラクター「バルボンさん」については、小さい頃に新聞で見た野球選手がモデルであることなど、作品誕生の切っかけや主人公に込めた思い、制作の苦労も紹介。とよたさんは「絵本はページをめくることが大切なので、作る側はそのための間を意識して作っている。だから、ぜひ紙の本で読み聞かせをしてあげてほしい」と願った。
南箕輪村の女の子は「『ももんちゃん』シリーズが好き。(とよたさんが)いっぱい絵本を読んでくれて、うれしかった」と笑顔だった。同グループの伊藤寛子会長(79)=沢=は「とよたさんを招くのは、第1回、10回に続き3回目。毎回お話が楽しく好評で、今回も皆さん楽しんでくれてよかった」と話していた。
(写真は、読み聞かせをするとよたさん)