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荒汐部屋の「土俵祭り」力士がちゃんこの振る舞い 下諏訪町

2024年7月6日


 大相撲荒汐部屋(東京都)を支援する地元の「荒汐部屋諏訪湖後援会」は5日、「土俵祭り」を赤砂崎公園左岸多目的広場横に設けた土俵で開いた。新しく土俵を造った時に行う神事といい、荒汐親方(元・蒼国来)と若元春関ら力士5人、地元関係者らが参列。観衆約300人も訪れ、場所中の安全と成功を祈願した。
 諏訪大社下社の神職が神事を行い、関係者が玉串をささげた。同後援会の濱康幸会長は「それぞれの力士が大変優秀な成績を収めるに従って、県内外から多くの方が見えるようになった。皆さんのおかげで立派な土俵ができたことに心から感謝する」と謝意を示した。
 若元春関は「応援してくれる皆さんが集まってくれてうれしい。この土俵で稽古を重ね、本場所で力を発揮したい」とあいさつ。荒汐親方は「新しい土俵で、下諏訪と部屋のつながりがまた新たに始まった。自然の中でできる稽古を、力士たちも楽しみにしている」と話し、取材に「地元の人たちと更なる交流ができるように、企画も考えたい」と合宿への期待を込めた。
 神事の後には、同部屋特製の鳥塩ちゃんこ鍋の振る舞いがあった。待ちわびた住民が長蛇の列を作り、力士や部屋関係者から一人一人受け取った。昨年、稽古の見学に来ていたという諏訪市の男性(90)は「いい土俵祭りだった。初めてだったが、見られて良かった。ちゃんこもおいしい。ことしも合宿が楽しみ」と話した。
 同後援会によると、夏合宿は8月3日(土)に力士たちが来町して始まる。同5日(月)〜14日(水)のほぼ毎日、朝稽古をして一般に公開する。(写真は、笑顔でちゃんこ鍋を振る舞う力士)