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菓子でも岡谷アピール 武井武雄生誕130年でコラボ商品

2024年7月3日


 岡谷市出身の童画家、武井武雄の生誕130年を記念し、イルフ童画館と和洋菓子製造、販売のヌーベル梅林堂(岡谷本店・中央町)が武井作品をあしらったコラボ商品を作った。代表作のタブロー画(一枚絵)「星曜日」(1965年)などをデザインした箱に、同社の銘菓「くるみやまびこ」を詰めた。2日に同館ミュージアムショップと、同社各店舗で販売を始めた。
 星曜日は、水彩とクレヨンで架空の動物の幻想的な世界が描かれた作品。6日(土)に目黒区美術館(東京都)で開幕する全国巡回展のテーマにもなっている。菓子箱には、上面に大きく印刷した。作品に合うように全体は濃紺に仕上げ、側面には生誕130年のロゴなども載せた。
 くるみやまびこは、くるみ入りのキャラメルをクッキーでつつんだ菓子。箱には、同社が85年から販売する「ロング」を7本納め、武井を紹介するしおり も添えた。価格は税込みで、岡谷本店など諏訪地域4店が税込み2332円、同館は2400円。ことしだけでなく、継続して販売する予定という。
 コラボ商品は、2017年に岡谷本店が同館近くに移転新築したのを機に作った缶菓子に続き、2作目。今回は山岸吉郎館長が提案し、実現したという。
 年内に3会場で開く巡回展での販売も視野に入れる。中村文明社長は「武井の童画の世界が菓子と一緒に認知されるようになれば」と期待し、山岸館長は「市を代表するアーティストと菓子で岡谷ブランドを高め、日本中に伝えたい」とする。 
(写真は、武井作品をあしらった菓子箱を手にする山岸館長㊧と中村社長)