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和太鼓打ち比べコン文科大臣賞　一人打ち上龍さん（栃木県）が受賞

2024年7月1日


　全国の打ち手が腕を競い合う「世界和太鼓打ち比べコンテスト」の本選が30日、カノラホールであった。「一人打ち」は前日の予選を勝ち抜いたジュニア８、男子12、女子５、マスターズ（45歳以上）５の計30人、団体の部は事前の映像審査を通過したジュニア４、一般５の計９組が出場。最優秀賞に当たる文部科学大臣賞は、一人打ちがマスターズの上龍さん(48)＝栃木県佐野市＝、団体は一般の「青木村義民大鼓保存会『志魂』」（青木村）に決まった。
　一人打ちの部の予選が行われた前日に続き、熱気が立ち込める会場では気合に満ちた個人、団体が舞台へ。全身の力と情熱をばちに込め、ホールを揺るがす勇壮な演奏で聴衆を沸かせた。
　文科相賞の受賞者には、８月の岡谷太鼓まつりに出演する権利が与えられる。上さんは「昨年の兄に続いて優勝でき、感無量。家族や仲間たちに感謝したい」と話し、「太鼓まつりでは感動と興奮の演奏を届けたい」と意気込んだ。
　頂点に立った同団体の塚田大剛代表(37)＝青木村＝は「40年前に小口大八さんに作っていただいた曲を編曲した『義民』で優勝できてうれしかった」と喜び、太鼓まつりでは「村の歴史や伝統を大勢の方に知っていただきながら感謝の気持ちで打ちたい」とした。
　主催する岡谷太鼓まつり実行委員会の打ち比べコンテスト部会長、横山隼人さん(45)は「例年通りレベルが高く、熱い戦いが繰り広げられた。県勢が文部科学大臣賞を取れたこともうれしかった。この先も大会を続けられるように尽力したい」と語った。
　入賞者は次の皆さん。
【一人打ち男子の部】
▽優勝（県知事賞）＝塚本鷹（埼玉県）▽準優勝（市長賞）＝佐藤洸太（愛知県）▽３位（商議所会頭賞）＝李淳夏（韓国）
【同女子の部】
▽優勝（県知事賞）＝工藤未来（東京都）▽準優勝（市長賞）＝山﨑芳恵（栃木県）▽３位（商議所会頭賞）＝深澤咲花（群馬県）
【同ジュニアの部】
▽優勝（県知事賞）＝吉濱吏琥（神奈川県）▽準優勝（市長賞）＝青木萌翔（長野県）▽３位（商議所会頭賞）
＝川端光太朗（石川県）
【同マスターズの部】
▽優勝（県知事賞）＝上龍（栃木県）▽準優勝（市長賞）＝上光（同）▽３位（商議所会頭賞）＝池内順平（東京都）
【団体一般の部】
▽優勝（県知事賞）＝青木村義民太鼓保存会「志魂」（長野県）▽準優勝（市長賞）＝天城連峰太鼓（静岡県）▽３位（商議所会頭賞）＝大太坊（長野県）
【同ジュニアの部】
▽優勝（県知事賞）＝打鼓音ジュニア（神奈川県）▽準優勝（市長賞）＝ＴＫ和太鼓部ＭＯＶＥ（愛知県）▽３位（商議所会頭賞）＝安中総合学園高校和太鼓部飛翔（群馬県）