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慈雲寺参道の緑輝く 下諏訪町

2024年6月29日


慈雲寺参道の緑輝く 下諏訪町
 梅雨に入り、下諏訪町東町中の慈雲寺で、参道のコケがこの時期ならではの、しっとりとした景観に包まれている。雨の湿気で鮮やかに輝く緑が、中門から山門にかけた50メートル間一帯を覆うように広がり、風情を醸し出している。
 参道両脇の杉並木も功を奏し、日陰がコケの生育を助け、木漏れ日が緑の濃淡を演出する。コケを傷付けないよう送風機で掃除するなど、約20年重ねた手入れと自然の営みで現在の姿が見られるという。
 27日に訪れた茅野市の女性(55)は「前に参道の写真を見て『絶対に行かなきゃ』と思った。去年と来る時期を変えたら、より良い色の状態が見られた。歩いていいのか迷うくらい神秘的」と感激していた。
 雨で削られた土を補うなど、工夫しながら手入れを続けている同寺の福田精裕住職は「お寺なので、門から中は聖域。コケの参道を歩いて気持ちを静かにして、お参りをしてもらいたい」と話している。(写真は、鮮やかな緑が映える滋雲寺参道のコケ=27日)